【山岳小説】
今週のお題「読書感想文」
皆さん、こんにちは🎵
まだまだ蒸し暑い日が続いてますね!
こんなに暑い日は、冷房のきいた涼しい部屋で、コーヒーでも飲みながら、まったり読書するっていいですよね✨
皆さんは、どんな本が好きですか?
どんな本に興味を持ちますでしょうか?
私は、山登りが趣味で、山が大好きなので、「山岳小説」が大好きです。
いろいろな山岳小説を読み漁りました。
今自宅にある、その一部がこちらです🎵
山岳小説の代表作と言えます。単独行の加藤文太の、山で生きた半生が、臨場感たっぷりに描かれています。
日露戦争直後の日本の時代背景と、未踏の山「劔岳登頂」に向けた測量官達の苦労と、人間の強さが色濃く描かれています。
*笹本稜平『還るべき場所』
山で恋人を亡くし失意のどん底いる祥平が、仲間と共に再び山へ。公募登山の難しさを考えさせられる小説です。
切れないはずのザイルが切れ、山で友人を亡くした魚津が、困難に立ち向かい、挫折を繰り返しながら、真実を追い求める山岳推理小説です。
*沢木耕太郎『凍』
最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史が、夫婦でヒマラヤの難峰に挑む、ノンフィクション小説です。
*森敦『月山 鳥海山』
山岳小説というより、風土記に近いです。古い言葉と文章が、趣と風情を強調してくれます。山合いで生きる昔の人々の人間模様をみることができます。
山岳小説といえば、
どうしても遭難死や滑落死が付き物ですよね。
そのため恐怖や孤独感のイメージが、とても強いと思います。
苦手な女子も多いのではないでしょうか?
ですが!遭難や滑落ばかりが山岳小説ではありません!
楽しんで読める山岳小説も、たくさんあるんですよ✨👍
せっかくなので、
私の持っている山岳小説の中から、山に興味のない女子も、楽しんで読めるものを紹介したいと思います💕
それがこちらです!✨😆💕
『春を背負って 』 笹本稜平
(え?今、夏なのに?って思いました?w)
先端技術者としての仕事に挫折した長嶺亨は、山小屋を営む父の訃報に接し、脱サラをして後を継ぐことを決意する。そんな亨の小屋を訪れるのは、ホームレスのゴロさん、自殺願望のOL、妻を亡くした老クライマー……。 美しい自然に囲まれたその小屋には、悩める人々を再生する不思議な力があった。心癒される山岳小説の新境地。
《本書より》
- 作者:笹本 稜平
- 発売日: 2014/03/07
- メディア: 文庫
自然豊かな奥秩父にある小さな山小屋を舞台にした、人情味あふれる物語の連作集です。
「山岳小説」という部類からは、少し外れるかもしれませんが、山の醍醐味である自然の美しさは、じゅうぶん味わうことができます。
中には、「あ、やっぱりこれね!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?とても有名な小説で、映画化もされました。
主演は、松山ケンイチです。
観たことのある方いらっしゃいますでしょうか?
この物語は勿論のこと、笹本稜平さんが書く山岳小説は、どの本も、悲壮感がとても少ないのが特徴です。
そのため非常に安心して読み進められます。
死に対する恐怖や孤独感より、生に向かう心情描写が多く、とってもポジティブな気持ちになれます。
「山岳小説、気になるんだけどぉ、悲しい話はイヤ!」って方は、
まず笹本稜平さんの山岳小説から読み始めてはいかがでしょうか?
それでは!
また次回、お会い致しましょう✨
最後までお付き合いくださり、有り難うございました😊
暑さに負けず、素敵な一日をお過ごし下さい。